発症したら100%死亡するウイルス
狂犬病はイヌだけの病気ではなく、すべての哺乳類に感染する恐ろしい病気です。
そして発症後の治療法がなく致死率100%の病気です。
日本では撲滅されたようですが、タイを含む東南アジアでは多く人が狂犬病で亡くなっています。
もし動物に咬まれると
狂犬病にかかった動物(罹患動物)に咬まれた部位から、唾液に含まれるウイルスが侵入します。
潜伏期間は人間の場合1~3カ月間程度、猫の場合は2週間~2カ月間程度といわれてます。
もし狂犬病に感染すると、発熱、食欲不振、咬傷部位の痛みや掻痒感があり、不安感、恐水及び恐風症状、興奮性、麻痺、幻覚、精神錯乱などの神経症状が現れます。そして昏睡状態となり、呼吸障害によりほぼ100%が死亡します。
人から人に感染することはなく、感染した患者から感染が拡大することはありません。
対策
タイでは12歳になると狂犬病ワクチン接種しています。
日本人でも海外で動物に接する場合には、渡航前に狂犬病ワクチンを接種しておくことをお勧めします(曝露前接種)。もちろん飼い猫などのペットには必ず毎年ワクチンを接種します。
万一、動物に咬まれた場合には、
- 石鹸と流水による傷口の十分な洗浄をする
- 曝露後ワクチン接種する
- 咬傷部位への抗狂犬病ウイルス免疫グロブリンの投与する
わたしの体験談
公園で猫たちにゴハンを与えていたときに、猫同士が争いになったのを手で分けたところ、腕を数ヵ所引っ掻かれて出血し、傷口が腫れあがりました。念のため病院へ治療へ行ったところ、曝露後ワクチンを接種されました。間隔を開けて計5回の狂犬病ワクチンを接種しました。(0、3、7、14、28日)