【Feline vaccination】
タイの猫用ワクチン事情

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タイで猫を飼うために欠かせない事のひとつがワクチンの接種です。

日本は完全に撲滅したといわれていますが、タイでは毎年狂犬病で亡くなる方が発生しています。その殆どは犬が原因で、野良犬がかなり減ってきているとは言え、気を付けなければならない病気のひとつです。

タイでは狂犬病撲滅宣言をして、数年前からペットの猫にも狂犬病ワクチンの接種が法律で義務化されるようになりました。

それではどんなワクチンを接種すれば良いのでしょう。簡単に感染症の種類をまとめてみました。

  1. 猫ウイルス性鼻気管炎 (FHV)「猫インフルエンザ」「猫コリーザ」
  2. 猫カリシウイルス感染症 (FCV)
  3. 猫汎白血球減少症 (FPV) 「猫ジステンパー」「猫パルボ」
  4. 狂犬病ウイルス (Rabies)
  5. 猫白血病ウイルス感染症 (FeLV)
  6. 猫クラミジア感染症
  7. 猫免疫不全ウイルス感染症(FIV)

上記のうち、1~4までが重要なコアワクチンと呼ばれ、基本的にワクチン接種が必要な感染症です。また、5~7は特定の感染症に対する予防ワクチンになっています。

といってもそれぞれの感染症に対して一本一本注射を打つわけではなく、混合ワクチンになっているので1本の注射で数種類がカバーされています。

ワクチン接種が必要な感染症について簡単に紹介してきましたが、抗体をつくるためには期間を開けて2~3回接種が必要になりますので、獣医師とよく相談して決めることが大切です。

ワクチン接種後は猫は発熱し、時にはアナフィラキシー、嘔吐、下痢などの症状がみられることがありますので、接種後1~2時間は猫を見守ってあげましょう。