猫の耳掃除は外耳炎や感染症の予防のためにもとても大切です。基本的に猫には自浄作用があるため耳掃除は必要ありません。
猫の耳の見える範囲がで汚れている場合に拭き取ってあげるだけで十分です。逆に、強く擦ったりすることで耳内を傷つけてしまう場合がありますので気を付けましょう。
タイではペット病院で使われている耳洗浄液(イヤークリーナー)や点耳薬(イヤードロップ)が市販されていますので、ペットショップや通販で容易に入手することができます。
そのなかでも、獣医師が推奨しているビルバック(Virbac)社の製品は信頼性が高いのでご紹介します。
洗浄液(イヤークリーナー)
猫の日常の耳あか掃除する洗浄液にはエピオティック(Epiotic)がおススメです。
このクリーナーは中性成分でアルコールフリーなので刺激が少なく、耳あかを洗浄して清潔な耳道を保ってくれます。
使い方はコットンに洗浄液を浸み込ませて、耳に少し当てて汚れを浮かせてから優しく拭き取るのがコツです。耳の奥には決してコットンを入れないようにしましょう。冷たい洗浄液を耳肌につけると猫が驚くことがありますので、体温くらいまで温めてあげた方がいいでしょう。
また綿棒やティッシュを使うのは避けた方が良いです。また洗浄液が耳の中に入っても、猫が頭をブルブル左右に振って外に出しますので、出てきた洗浄液と汚れを拭き取るようにします。
点耳薬(イヤードロップ)
猫の耳が匂いがする場合には外耳炎に感染している可能性があります。
耳ダニ(ミミヒゼンダニ)は子猫や体力が落ちた猫などの耳に住む小さなダニで、寄生されると非常に激しい痒みが出ます。
寄生された猫は首を振ったり、引っ掻いたり、特有の黒く乾いた耳垢が出たりします。
デキソリール点耳薬(Dexoryl)は、耳の炎症(外耳炎)や、耳の中の細菌や真菌などによる感染症(ミミヒゼンダニ)治療に効果を発揮します。
洗浄液で耳の汚れをとった後に、点耳薬を1~2滴垂らします。その後、耳の外側から優しく揉んであげます。
猫は外耳炎にかかることが多く、早めの発見、再発することも多いので普段からケアをしてあげましょう。
その他
猫が嫌がって耳を触らせてくれない場合には、猫の背中に液体を垂らすだけのピペットタイプのクスリを使う方法があります。
ゾエティス社のレボリューション、バイエル社のアドボケートが有名です。効果は一か月程度持続するようです。
ミミセンダニは感染力が強く、多頭飼いしている場合には注意が必要です。ちなみに人間には感染しません。