【Mating and Conception】
猫の交尾について

自然排卵と交尾排卵

ヒトや犬は、排卵日が決まっていて、その期間に交尾すれば受精して妊娠することはご存じかと思います。(自然排卵)

しかし、猫の場合はまったく異なります。意外と知られないのは、猫はいつでも交尾をした刺激で排卵するので、交尾をすれば必ずといって良いくらい妊娠する生き物なのです。(交尾排卵)

オス猫のペニスにはトゲトゲがあり、射精して引き抜く際に、メス猫はその刺激によって排卵が促されるのです。交尾後にメス猫が悲鳴に近い鳴き声をあげるのは膣内の痛みのせいで、オス猫に襲い掛かるのもこのせいです。

猫は単独行動を好む生き物なので普段はオスとメスが別々に暮らしているため、出会った機会に確実に妊娠できるようになっていると考えられています。

そのため、2頭のオス猫の子供を同時に妊娠することがあります。産まれてきた子猫の毛色が親猫と全く違うということが起きるのはこのためです。

つまり、子育て中ではなく、栄養状態が良くて、ある程度の日照時間が長いなどの条件が揃えば、猫は年中いつでも交尾、出産する生き物なのです。

妊娠期間と出産

ヒトイヌネコ
排卵タイプ自然排卵自然排卵交尾排卵
妊娠機会1ヵ月に6日間位1年に1~2回、5日間位年中いつでも
妊娠期間約10ヵ月約2ヵ月約2ヵ月
生まれる子の数1人4~5頭4~8頭

避妊去勢手術のススメ

猫の妊娠期間は約2ヵ月で、一度の出産で4~8頭を出産します。そしてまた、2ヵ月後に子猫が離乳すると次の妊娠が可能になります。その子猫も生後6ヵ月前後で繁殖可能年齢になるので、繁殖サイクルがものすごく速いのです。

計算では1匹のメス猫が三年後には2000頭以上になると試算されています。

室内飼いの猫と違い、野良猫の寿命はとても短く3~4歳といわれています。殆どの野良猫の子猫は入仔期(生後2ヵ月)までに死んでしまいます。なんとか生き抜いても病気、事故、外敵、栄養不良などの厳しい現実が待っています。

このような不幸な猫を一匹でも減らすために避妊去勢手術を施すことをお勧めしています。また、野良猫を保護して、里親探しやTNR活動などの支援にご理解をいただければうれしいです。

発情Estrusเป็นสัด
排卵ovulationการตกไข่
交尾matingการผสมพันธุ์
受精conceptionการปฏิสนธิ
避妊sterilizationการทำหมัน